過払い金の計算方法

過払い金を請求するにあたって、重要となるのがその金額の計算です。

計算方法の例

簡単な事例で過払い金の計算方法をご紹介します。

Aさんが消費者金融から50万円を借りた場合(利率は出資法上限の29.2%)の過払い金は次のように計算します。

  1. 出資法の利率での利息金額を計算
    50万円×29.2%=14万6,000円(一年間の利息)

  2. 利息制限法の利率での利息金額を計算
    50万円×18%=9万円(一年間の利息)

  3. 一年間の過払い金額を計算
    14万6,000円−9万円=5万6,000円

この5万6,000円が発生した過払い金の額になります。

実際の計算方法

実際には貸金業者に最初から最後までの取引履歴の開示を請求し、 開示された内容に基づいて計算を行います。
また、発生した過払い金についてはさらに年5%の利息を付けて貸金業者に返還請求をするため、 厳密にはもっと複雑な計算方法で算出しています。

消費者金融などの貸金業者は会社組織ですので、顧客との取引履歴はしっかりと帳簿を作成して記録に残しています。
故意に隠匿でもしない限り取引状況がわからないということはありません。

また、貸金業者には取引履歴の開示義務があり、正当な理由なくこれを拒否した場合は損害賠償を請求できる、 という最高裁判所の判断もあります。
このため貸金業者が取引履歴の開示を拒否してきた場合であっても、強気な態度で臨めば開示させることができます。


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